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未分化癌を正常細胞に転換

Photo 色鉛筆画、

理化学研究所の小保方晴子さんが、新たな万能細胞「STAP細胞]開発の成果を

英科学誌ネイチャーに発表しました。

STAP細胞は一時的に酸性溶液に浸して培養するだけという、簡単な方法で驚きました。

しかも細胞が癌化しない安全性があることで、実用に向けた期待がふくらみます。

癌と言えば、鳥取大では、悪性度の高い未分化癌を正常細胞に転換できることを

発表しています。

医学部病態解析医学講座 薬物治療学分野 三浦典正 准教授たちのチーム、

癌といっても、元は自分の細胞が暴走しているだけの、自分の細胞なんですね。

手術で摘出するか、抗がん剤や放射線などで消し去る方法が一般的でしたが、

今回の鳥取大の研究は、暴走した癌細胞を元の健康な細胞に戻そうという考えです。

体を切り開いての大手術を行わなくても、癌細胞を元の健康な細胞に戻せれば、

夢のような、治療と言えます。

癌細胞といっても、元の癌幹細胞と細胞分裂した癌細胞が有ります。

癌細胞は活発で手術や抗癌剤などで治療しやすいのですが、癌幹細胞は自分の

細胞の奥に隠れてしまい、5年でも10年でも休眠しています。

活動しないので発見は難しいし、薬も利きません、抗癌剤で癌細胞が消滅できても

癌幹細胞が残っていると抗癌剤に耐性の有る、新しい癌細胞を作り始めます。

手術が成功しましたと退院しても、忘れた頃に癌が再発し始める怖さがあります。

今回の癌細胞を正常な細胞に戻しましょうという治療は、夢のようです。

クローニングしたRNA遺伝子に関連して発現変動する単一の「マイクロRNA]を

悪性度の高い未分化癌に導入したところ、容易に悪性度を喪失させることができ、

正常幹細胞へ形質転換できるものです。

英オンライン総合学術誌「Scientific Reports」に掲載された。

未分化な肝癌細胞がmiR-520dにより、12時間程度でP53、Nanog、Oct陽性の

細胞へ変化し、miR-520d導入細胞がマウスでその癌とはまったく異なる組織

(奇形腫や正常肝臓組織) を形成したり、腫瘍をまったく形成しなかったり

することが確認された。

高分化型癌でも1カ月程度で同様の細胞へ変化することも判明した。

悪性度の高い低分化なものほど容易に良性形質になりやすい。

他の癌でも派生元の細胞の性質をより強く持つまったく異なる細胞へ形質転換

できることから、多くの未分化な癌細胞で有用な分子であることがわかった。

医療の現場では、癌細胞は集学的に研究や治療が試みられており、癌幹細胞の

根絶が困難なため、再発が担癌患者の心身を蝕んでいる。

小さなRNA分子のメリットは、癌幹細胞への感受性が高いことで、ほかの治療法

の無い末期的な担癌状態に奏効すること、また抗癌薬で有効でなかった癌細胞

に癌治療の「アジュバンド療法」として奏効する可能性が極めて高い。

医療の進歩は、とてもすばらしいことです。

将来は、というより今苦しんでいる患者さん達にも使えるよう、医療技術のバックアップ

の整備を見直していければと思います。

物作りの日本技術が医療においても、最先端な技術開発をすすめることで

日本の存在価値があるようにおもいます。

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