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脳血管に空気が詰まる

Photo 色鉛筆画、

先日、12歳の女児が、変声缶のヘリウム・酸素混合気体を吸って、

「脳空気塞栓症」という、脳の動脈に空気が詰まり、意識回復後も

脳機能障害が残っているという。

脳の一部が虚血状態となり、場合によっては回復不能な脳細胞壊死となる。

パーティグッズで楽しもうにも、こんな危険が有ることにビックリしました。

● ヘリウムガス自体は危険性の無いガスとして知られています。

● ダイバーの間では代替空気として、窒素の代わりにヘリウムを用いたりします。

● 今回の変声缶ヘリウムは、ヘリウム80%、酸素20%の混合気体です。

  このガス缶は、大人用とか対象年齢10歳以上などの記載がある。

  安全について、普通に呼吸で吸う分には、赤ちゃんが吸っても安全なものです。

● 問題点

  一気にガスを肺胞に吸い込むことで、重大事故が発生します。

  12歳ごろまでの子供は、まだ肺胞がしっかり完成されていません。

  一気に吸い込むことで、未完成の肺胞が破れたり肺胞壁が傷ついてしまう。

  たとえば空気であっても、一気に吸うことで破れたり傷つきます。

  傷ついた肺胞壁から損傷した肺静脈にガスが紛れ込むと、心臓に運ばれ

    全身に送り出されます。

  ヘリウムや空気は血液に溶けにくく、気泡となったまま脳動脈にも流れる

    ものがあり、「脳空気塞栓症」を引き起こします。

● 12歳ぐらいまでの子供の扱いや、行動の注意説明が重要です。

● 12歳ぐらいまでは、大きく速く深呼吸させることを絶対に避けるべきです。

● お風呂や、プール、洗面器などで息を止める練習など子供には注意が必要です。

● ヘリウムガスを吸うとどうして声が高くなるの?

  ヘリウムは空気よりも軽いため、咽喉内は音速が速くなります。

  つまり高い周波数の声が大きくなるためです。

  密度が窒素よりも小さいため、呼吸器がこの混合気で満たされると音質が

    変わり、アヒルの鳴き声みたいになってしまいます。

● 絶対にやってはいけない要注意点

  風船用のヘリウムは絶対に吸わない、吸わせないこと!

  風船用は、ヘリウムガスが99.5%という純度の高いガスを使用しています。

  当然使用すれば、肺の中には酸素が無くなりヘリウムガスで満たされます。

  酸欠になり窒息死に至る可能性が大きくなります。

  体内の酸素の割合が18%以下になると、呼吸停止の症状が現れ始めます。

  ヘリウムガスを急激に吸いすぎても、体内の酸素の割合が減少し、呼吸停止や

    死亡事故につながります。

  ※ TV等でヘリウムガスを吸う遊びを見て、ヘリウムガスの入った風船も同じ

    ヘリウムガスと思い、吸い込んで遊んでいると突然倒れたり、死亡したりする。

● 2007年には、茨城県の高校生が風船用のヘリウムガスを直接吸引し、

   死亡している。

   文化祭に使う風船に、ヘリウムガスが翌日までもつか確認するため、

   黒いゴミ袋にヘリウムガスを生徒に入れるようにたのんだもの。

   生徒の死亡時は、ポリ袋を頭からかぶり、首の位置に輪ゴムがかかった

   状態で、約80メートル離れた通路で発見されている。

  ※ パーティ用は酸素が入れて有るんだよ、ということをTVで説明してほしい。

  ※ 小学生以下は使わないように、注意を呼びかけてからTVで扱ってほしい。

● ユーチューブの動画サイトにも、風船のヘリウムガスを吸い倒れる動画が多くある。

  大人の視点では、とても笑える状況ではありません。

  風船のヘリウムガスを吸って、意識を失ったり嘔吐したりする事故は子供に多く

  笑えない危険な遊びは、大人がその危険性を理解させるべきです。

● 点滴の時、空気の泡が多くて心配

  抗生物質を生理食塩水に溶かしたものなどを、点滴する時など泡が多くて

    心配になるときが有ります。

  点滴が終わってしまい、容器が空になり空気が血管に入るんじゃないかと、

    あせってしまいます。

  ※ 自然落下させている点滴は、血管内に空気が入ることはありません。

  ※ 点滴は静脈の血管に針を刺します。(動脈の場合は、空気の混入は絶対ダメ)

  ※ 静脈の血管の圧は5mmHg くらいあります。

    1mmHg = 1.4cmH20

    5mmHg = 7cmH20 (5mmHg有るので7cmくらい上で溶液はストップです)

  ※ もしも空気が血管に入ってしまったら、死んでしまうのでしょうか?。

    1cc(ml)~5cc(ml)くらいなら問題ありません。

    500cc(ml)くらいになると死ぬこともあるかもしれません。

  ※ 静脈に空気が入ったとすると、心臓の右の部屋に入り、肺へ流れます。

    肺でトラップされるか、通り抜けて、こんどは心臓の 「左の部屋」 に行きます。

    肺でトラップすると、肺の細かい血管がいくつか詰まります。

    肺の多くの細い血管の内、数本が詰まっても、大した影響はありません。

    ★⇒ 「 この心臓の左の部屋に空気が流れると、大問題です 」

    心臓の左に流れてしまうと大動脈に流れて行きます。

    つまり、全身に空気を送ってしまうことになります。

    最も危険な脳の血管に流れた場合、空気が詰まってしまいます。

    この時点で、脳梗塞になってしまいます。(脳細胞が死んでしまいます) 

    腎臓、腸、脊髄、手足などの場合は血管を塞ぎ、腐ってくるので非常に危険です。

● 静脈に挿入したカテーテルから、空気が血管に混入して死亡することも

  安全な治療の中での、突発的な事故も起きる可能性はありえます。

  手術の内容にもよります、大きな手術などで薬や栄養もカテーテルから

  摂取する場合、腕からの点滴は80kcalとか少ないので、1000kcalともなると

  太い血管を使うため、心臓に近い「上大静脈・下大静脈」を使います。

  ※ 原因はカテーテルに接続したプラスチック管から薬液が漏れていた。

    菅の接続が不十分だった。

    接続不十分の箇所から空気が混入してしまった。

    太いカテーテルを使用しているので、空気の量も多く混入してしまった。

  ※ 患者は長時間の大手術をしており、ベットの上で多少は動きます。

    カテーテルが動きの中でひっかかる、引っ張ってしまうことも考えられる。

  点滴での死亡など、絶対に起こさない安全な治療・・・常に危機感は必要です。   

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